西羅 友紀 nishira yuki
サロン歴2年。
ドイツ式フットケアの技術を学んでからすぐに開業しました。業界のこと、サロン運営のこと、なにもかもが無知でわからない状態でのスタートでした。
最初はいろいろと迷いに迷い、なかなか思うように進みませんでした。それでも少しずつやり始めた頃、足のトラブルについて自覚のない方、足なんて見ないし、気にもとめない、そんな方があまりにも多いという現実を知りました。
同時に、長時間の歩行やスポーツによる爪の痛み、巻き爪、分厚い爪の方も多いことを知り、トラブル爪に特化したスクールで器具を使わない痛くない巻き爪補正、分厚い爪への知識、技術を学びました。今回、私の事を知らない方もいらっしゃると思うので、改めて自己紹介をさせていただきます。
そして現在。
「どこに相談していいのかわからない。」
「病院では治らず諦めていた。」
という足のお悩みをお持ちの方へのアドバイス、施術をさせていただいています。
フットケアを受けていただくことで、
「あんなに酷かった爪が生まれ変わったみたい。」
「長年の悩みが解決できて嬉しい。」
「もっと早く出会えてたらよかった。」
「一回でここまで変わるとは。」
「全然痛くない。」
「長年の腰痛まで気にならなくなった」
など、嬉しいお声を沢山いただいています。
「足の悩みに対してフットケアという選択肢がある!」
それを多くの方々に知っていただきたいです。
フットケアを仕事にするまで。
初めからフットケアを仕事にしたいと思っていたわけではなく、大学卒業後は家具メーカーでの事務をしていました。会社に行けばお給料やボーナスがもらえて、人間関係もまあまあよくて、それなりに楽しんで働けていたとは思います。
しかし、ふと5年後、10年後、自分がどうなってるかを考えるようになり、
このまま年齢を重ねても、今と変わり映えのしない自分しかイメージできず、それが、「すごくイヤ」でした。
このままだと、10年後もきっと今のまま成長もなく、自分にも自信が持てず、結婚してなんとなく暮らしているだろうと思いました。
没頭できる何かが欲しかったのですが、それが何かすら、わからずのままでした。
自分の人生を一生懸命生きている友人をみて、大変そうだけども凄いな、いいな、と思いながら、自分のことも自分の生き方もつまらないもののように思えていきました。
転職を決心。
そう思い始めてから1年半程が経ち、
やっと、気の重いまま転職の準備を始めました。
何十社も面接を受け、やっと内定をもらい、
12年間務めた会社を辞めました。
転職した先はインテリア業界の接客業。人に関わる仕事をしたら自分も変われるんじゃないか、自信がもてるんじゃないかと、次やるなら接客業と決めていました。
ただ、人見知りで人と話すことも自分の話をするのも、言葉で伝えることも苦手。自分のことが好きじゃなくて、変わりたい一心と「環境をかえてみたら、変われるかな!?」という好奇心で接客業に挑戦しました。
実際やってみて、やはり苦手意識はなくならず、当然仕事はうまくはいきませんでした。
売上目標もクリアできず、売上げてる人を参考にしようにも
自分とはキャラも違うし、私には知識も技術も自信も
ありませんでした。
苦しくも貴重な経験。
周りは前職でもガンガン売上げてる人ばかりで、私がなんで採用されたのか、採用担当者や上司も間違えたと思ってるんじゃないか、と考えたりしていました。今から思えばかなりのマイナス思考で、自信ができるどころか、むしろ劣等感が増すばかりでした。
転職先の職場は高級ブランドといわれる家具や照明、ラグを取り扱い、職場の人もみんな自分に自信を持っていました。そういう環境に身を置くことは、頭ではいい経験だと考えていましたが、自分が思うことや、やることすべてが、周りの視線が私を監視してるように思えてしまいました。自分自身を会社のカラーに寄せていかなければいけないのだと感じ、それがすごくつらく苦しかった。
当時は毎朝の通勤も、自分がしんどいと意識してしまったら、更にしんどくなることもわかっていたので、どう気持ちを持ち上げようか、自分自身をコントロールすることに必死でした。
今となっては、いろいろな経験をしたことは貴重な財産になったと考えられるようになり、後悔はしていません。そこから得たものも多く、それがあったからこそ今があると思うからです。
健康への関心。
インテリア業界で、小さなこと、言葉じりなど、すべてに神経をとがらせ気を使う日々を過ごし、巡り巡って最終的にフットケアという仕事を知りました。
働きながらもずっと、「健康」というものへの興味だけは持ち続けていていたからだと思います。
「健康」について、いろいろと細かいことまで気にしだしたのは、大学でたまたま受けた他学科の授業がきっかけです。
スーパーに並んでいる食べもののなかには、発癌性やアルツハイマーなど身体に悪影響となる添加物が沢山含まれている、それをさらっと紹介されただけなのに、すごく心に引っかかっていました。
「添加物って身体にどんな影響があるんだろ? 」
「体にいれないことってできないのかな?」
など、あれこれと考えだしていました。
添加物や免疫力への興味。
そこから図書館でいろんな本を読み漁り、添加物や身体のことに関して、自分の中で自然と知識が増えていきました。
添加物の身体への悪影響や、多くの化粧品に肌や頭皮のバリア機能を破壊する成分も含まれていることを知りました。
それからは、商品に含まれる成分は必ずと言っていいほど見るようになり、シャンプーなど毎日使うものは特に気にするようになりました。
欲しいと思う化粧品がみつからなかったため、自分で作っていた時期もありました。
また、学生の頃から薬も推奨量を飲むと効きすぎて怖いと思ったこともあり、薬を使うのにも抵抗があり、身体のメンテナンスや自然治癒力、免疫力を高めることに対しての関心が強くなりました。
健康に関わる仕事がしたい。
人が本来もっている自然治癒力を最大限に引き出し、体温をあげ、生活を整えるだけでも、人の身体はいい状態を保てる、と感じています。自分の身体のメンテナンスのために整体に通ったりしながら、健康に関わる仕事をできたらいいなと、本気で思い始めました。
【推拿(すいな)との出会い】
サロンをするなら、お客さまが元気になれて、きれいになった、若くなった、気持ちが明るくなった、体調がよくなった、などの変化を感じてもらえるサロンにしたいと思いを深めながら、またも「健康」についていろいろと調べ学んでいきました。
そこで、漢方、鍼灸と並ぶ中国三大療法のひとつで、日本では「中国式整体」とよばれる「推拿(すいな)」を学ぶようになりました。
実際にいろんな方の身体を借りて施術をさせていただき、気付いたのは、「足トラブルのない方はほとんどいない」ということ、そして「身体の土台である足が健康であること」の必要性を感じるようになりました。
フットケアとの出会い。
当時は、ちょうど子供が産まれてまだ6ヵ月。育児も起業もどちらも初めての経験でした。はたして、同時に2つできるのかだろうか。「中国式整体」も、数年ではとても習得しきれない、もしかしたら何十年もかかるかもしれない。そして、身体の不調の方に対して一回で改善できるのだろうか。一度でもそれなりの結果をだしてあげたいのに、できそうにないかもしれないと、不安がつのってきました。
【フットケアとの出会い】
私自身も足裏にタコがあり、結婚式などに招待されてパンプスを履くと1日で悪化していました。そんなイヤな不快な経験もあり、フットケアサロンを知ることができました。
私が通ったサロンは、予約が3か月先まで満席。技術面も仕上がりもほかのフットケアサロンとは比べものにならないほど素晴らしいものでした。他のサロンでは踵のケアを受けてもかなり控えめなケアだったり、持続性があまりなかったり、原因や対策もあまり教えてくれないなど、不満なものでした。しかし、そのサロンはケア後の満足感、持続性もすごく、群を抜いて良かったのです。
実際にサロンを始めて。
フットケアの体験を通して、身体全部の治癒は無理かもしれないけど、足専門なら私にもできるかもしれないと気づきました。これなら、今ある足のお悩み解消はもちろん、満足感、その方の人生に関わる大事な足の知識、アドバイスもお伝えできる。
「やろうと思うならすぐに始めるべき!それはサロンでも研究者でもどんな事でも同じ。」、「勘とセンスはあるから頑張って。」という、開業の相談をしたときの先生の言葉が、当時「準備がちゃんと整えられたらやろう。」と思っていた自分に刺さりました。それがサロンを始めるきっかけになりました。
【実際にサロンをやり始めて】
やり始めたばかりのときにかけられた言葉は、「足のケアなんて誰がいくの?」、「その仕事では生活できないよ。」、「他の仕事を考え直した方がいいよ。」というものでした。心配してかけてくれた言葉だと思うのですが、私のなかでは「絶対に必要な職業になる」と思っていましたし、それを自分で確かめたかったんです。
しかし、実際やり始めたらなかなかうまくいきませんでした。
来てくださるお客様に伝えたいこと。
まず興味を持ってもらえず、見向きもされませんでした。
しかし、ここでやめると終わりになってしまう。絶対諦めないと思いながら意地でも活動だけは続けていました。そこからポツポツ人との出会いもあり、全国に同じ職業で活躍される方とのご縁もあり、新しい技術も取り入れながら、認知活動も継続しているところです。
今は、優しいお客さまに恵まれ、「来るのが楽しみ」といっていただけたり、お客さまが紹介してくださり、応援していただけたり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
【来てくださるお客様に伝えたいこと】
足(体の土台)の状態は、身体にも心にもすごく影響します。たかが爪、たかが足と放っておくと骨が変形したり、少しずつ足裏のバランスが崩れて、膝や腰痛など身体全体に影響します。足がきっかけで生活レベルをさげてしまうなど手遅れになることが沢山あります。フットケアに来てくださる方がずっと健康に元気に、イキイキしてる姿をみていきたい。
こんなサロンを作っていきたい。
「体を根本から健康的にしたい。」
「病院で手術を勧められた。」
「病院で治らないと言われた。」
「フットマッサージをしっかり受けたい。」
「爪切りが大変。」
ご来店理由はいろいろですが、足を健康に整えさせていただくなかで、やはり足と身体は切り離せないこと、足の状態がよくなると身体も心も健康になり、どんどん美しくなっていくこと、それをお客さま自身に体感していただけるサロンが理想です。
また、今元気な人も常に順風満帆な人は少なく、元気な人でも頑張れないときもあります。そんな時こそ自分をメンテナンスして自分の身体、内面、免疫力を整えることが大切です。そして、また持ち上がってがんばれる。ラ・フットをそんな場にしていきたい。
今後もまだまだ学びは必要。そして新しく学んだことを、お客さまに還元していきます。私ひとりでは微力であっても、周りの方々に助けられることも多く、私と関わってくださる方々に還元できるよう、邁進していきます。最後までお読みいただき、
ありがとうございます。